佐同教とは
ごあいさつ
日頃より、各市町の行政、教育、保育の現場において、それぞれの立場で、「差別の解消」と、「人権が確立した社会の実現」に向けて、日々実践されていることに改めて感謝申し上げます。
さて、この三年間、新型コロナウィルス感染症への対策を行いながら、「人権の学びを止めない」を合言葉に、オンラインと集合、そして、その二つを併用した方法を取りながら、研修会等を開催してきました。
厳しい状況の中、いくつもの波を経験しながら、昨年度については、約3300人の方々に、「人権の学び」を届けることができました。
また、昨年11月には、被差別部落をさらす差別動画をYouTubeから一部ではございますが削除することができております。しかし、一度拡散された情報は完全に消すことができませんし、このようなインターネットを使った差別行為は絶対に許すことはできません。そのためにも、「情報モラル教育」や「法的な教育」を通した取り組みの必要性も感じております。改めて県教育委員会と作成しました「ネットリテラシーカリキュラム」の計画的な活用を進めてもらいたいと思います。
昨年は、全国水平社創立から100周年。今年は、全九州水平社と佐賀県水平社が100周年を迎えます。水平社宣言文の中には「…人間を尊敬することによって自ら開放せんとする…」という文章があります。この文章だけからも、~人間だれも尊敬し、大切にすることによって差別のない社会をつくろう~という、そうした運動が、100年前からも必然とされている想いに強い感銘を受けます。
この「水平社宣言に込められた願い」や「差別のない社会の実現に向けた熱い想い」に立ち返りながら、改めて現在の活動や取組みを見つめなおしていきたいと思います。
そういう節目の時を迎えながらも、昨年2022年度は、残念ながら、同和地区の問い合わせ事案や学校における部落差別事案が発生しており、差別の現実があります。
部落差別をはじめとする様々な差別が、現在もなお存在しており、人々の心を痛めております。
〇 差別は、人々の安心・安全の生活を壊してしまいます。
〇 差別は、人々の愛や笑顔を奪ってしまいます。
〇 差別は、決して許されるものでありません。
私たち一人ひとりが他人事ではなく自分のこととして、あらゆる差別の解消をめざし、誰もが生まれてきてよかったと思える社会の実現のために、佐賀県・県内各地の人権・同和教育・啓発の取り組みが今後さらに充実、発展していきますよう努めてまいります。ご参会の皆さまのご協力をお願い申し上げましてご挨拶とさせていただきます。
研究のビジョンとこれまでの歩み
2024.08.02.(金) | 第53回佐賀県人権・同和教育研究大会(全体会) |
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2024.10.25.(金)~ | 佐賀県人権保育研究集会(オンデマンド) |
2024.11.01.(金) | 第53回佐賀県人権・同和教育研究大会(分科会/ハイブリッド) |
2025.01.14.(火) | 佐同教実践交流会 |
新しい研究成果
「進学費用や奨学金等の制度について」(2023.12.5.)
~子どもたちの自己実現を支えるために 2023-2024~
子どもたちの教育に必要な費用を、小学校入学時からまとめています。また、佐賀県で活用できる様々な奨学金等の支援制度をまとめています。学校での進路指導や家庭支援にご活用ください。