佐同教とは

ご あ い さ つ
2025年度第56回佐賀県人権・同和教育研究協議会総会並びに研修会開催にあたり、主催者を代表いたしまして、一言ご挨拶申し上げます。
本日、本協議会総会並びに研修会に県内各地から多くの皆様方にご参加いただき、ありがとうございます。ご参会の皆様方には、日頃より、各市町の行政、教育、保育の現場において、それぞれの立場で、「差別の解消」と、「人権が確立した社会の実現」に向けて、日々実践されていらっしゃることに改めて心より感謝申し上げます。
本日はご来賓として、佐賀県教育委員会 江島 宏 副教育長様 にご出席いただいております。大変ご多用な中、ご臨席を賜りまして、誠にありがとうございます。日頃より、本県の同和問題をはじめとするあらゆる人権問題の解決のため、人権・同和教育・啓発の推進に対し、ご尽力いただいておりますことに厚く御礼申し上げます。また、別用にてご出席がかないませんでした部落解放同盟佐賀県連合会執行委員長様には、温かい励ましのメッセージをいただいております。ありがとうございます。
さて、21世紀は「人権の世紀」と期待されて、四半世紀が経過しようとしていますが、世界各地には、紛争や戦争などによって多くの生命が脅(おびや)かされ、人間らしく生きていくことが困難な現実があります。また、インターネット上には、被差別部落をさらす情報や個人を誹謗・中傷したり、プライバシーを侵害したりする書き込みが絶えません。
私たちは、コロナ禍において、人と人の心や絆が切り離されてしまうという、つらい経験をしてきました。そして、困難な状況の中であっても、「人権の学びを止めない」を合言葉に、様々な方法・手段を使い、研修会等を開催してきました。人権の学びを重ねることで、「生まれてきてよかった」と思える社会の実現をめざしてきたところです。
それぞれの立場で人権課題の解決に向け模索し、試行し続けることが大切だと考えます。
本日の研修会では、「私と同和教育~38年間で感じたこと~」と題して本協議会2024年度副会長の伊藤春雄さんにご講演をいただきます。学校教育と社会教育の両方の現場で部落差別の解消をめざして取り組んでこられてきたこと、38年間を振り返って、思っておられることについてお聞きできるものと思います。その思いや考えをお聞きし、部落差別の解消に向けて今どのような取り組みが必要なのかを考える場にしたいと思います。
また、今年は8月19・20日に第51回九州地区人権・同和教育夏期講座を佐賀県で開催します。九州各県における優れた実践に学び、本県における取組の充実と 深化をめざしたいと考えています。ご支援とご協力をよろしくお願いします。
終わりになりますが、行政、教育、保育の現場における一人一人の、確かな認識と行動力を高めるために、そして、教育・啓発の実践につなげるために、私たち一人ひとりの行動が問われていると思います。「誰もが生まれてきてよかったと思える社会」の実現のために、本日、ご参会の皆さまの更なる「教育・啓発」の取り組みをお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきます。
研究のビジョンとこれまでの歩み
2025.10.24(金)
第54回佐賀県人権・同和教育研究大会(分科会)
2025.10.28(火)~
佐賀県人権保育研究集会(オンデマンド)
2026.01.13(火)
佐同教実践交流会
新しい研究成果
「進学費用や奨学金等の制度について」(2024.12.25)
~子どもたちの自己実現を支えるために 2024-2025~
子どもたちの教育に必要な費用を、小学校入学時からまとめています。また、佐賀県で活用できる様々な奨学金等の支援制度をまとめています。学校での進路指導や家庭支援にご活用ください。
